株式会社ファミリーマート
- 従業員規模
- 5000-9999名
- 業種
- 卸売業・小売業
- お困りごと
-
- 復職者支援
「復職者と受け入れ側双方が取り組みやすいプログラムが決め手に。eReworkを活用し一人ひとりのセルフケアを推進」
- 管理本部 人事部 健康管理室 マネジャー 淺田 智美様(左)
- 管理本部 人事部 健康管理室 保健師鈴木 千晶様(右)
社員の安全や健康の確保は、企業が果たすべき最優先事項の一つとして、かねてより安全で健康な職場環境づくりに取り組んできた株式会社ファミリーマート。2019年に健康憲章を制定し、休職者へのフォロー体制を整えてきた同社は、さらなるメンタルヘルス対策としてクラウド型復職/両立支援システムのオンラインリワークプログラムである「eRework(イーリワーク)」を導入した。メンタル休職者の再発を防止し、メンタルヘルス対策をさらに強化したいと考えていた同社に、導入までの経緯と目的について伺った。
※文中記載の法人名・組織名・所属・肩書き・データなどは、すべて取材時点(2023 年 12月)での情報です。
ファミリーマート 様の サービス導入 のPOINT
- POINT.1
- 組織、従業員それぞれのメンタルヘルスの知識を底上げするためのツールが必要と感じていた
- POINT.2
- イラストやシチュエーション例を盛り込んだ馴染みやすいeラーニングを評価
- POINT.3
- 認知行動療法に基づいたメンタルヘルス対策で未然予防を推進
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導入担当者様の声
サービス導入までの経緯をお聞かせください
組織内のメンタルヘルスの知識底上げのために導入
当社では2019年には健康憲章を制定し、経営トップ主導のもと健康管理体制を整備してきました。具体的には産業保健スタッフの体制構築や復職プログラムの整備を推進し、休職者のフォロー体制を整えてまいりましたが、メンタルヘルス対策は休職者本人のセルフケアも大切です。そのため従前も休職者にセルフケアの重要性を理解してもらい、認知行動療法を学ぶように指導をしていましたが、習得状況は人によってばらばらでした。メンタル不調は再発率が高いからこそ、自分自身でも理解を深めることが重要です。また未然予防のためには従業員一人ひとりが自分事として捉えることが大切であり、そのためにも組織内のメンタルヘルスの知識を底上げし、標準化する必要があると感じておりました。
ただ、休職者に限らず、認知行動療法の専門知識習得にハードルを感じる人は珍しくありません。「この本を自分で読んでおいてね」という伝達だけでは、現実的にはなかなか組織内の知識定着は進みません。そこで打ち手を探していたところ、スマートフォンで取り組むことができるeReworkを知りました。オンラインで完結するため全国の拠点に公平に届けられる方法であること、認知行動療法に基づくeラーニングを含めたプログラムであることを知り、導入を検討しました。
ARM のサービスを選んでいただいた理由をお聞かせください
休職者の支援につながるハードルの低さを評価
eRework導入の大きなポイントとなったのは、eラーニングの分かりやすさです。いわゆる「お勉強」風の長文テキストではなく、イラストをまじえて、1つの講座が5〜10分ほどで完結する設計は休職者にとっても取り組みやすいと考えました。また会社で働くことを想定した具体的なシチュエーションを盛り込んだ説明もあり、これならしっかり腹落ちしながら、認知行動療法を学んでくれるのではと思いました。
また復職後に適切なアプローチを実践するためには、本人のセルフケア醸成も重要ですが、受け入れ側の理解を深めることも欠かせません。受け入れ側の体制整備の一環として、所属上長向けに休職中のケアや復職後のフォローアップについて学べることも大きな評価ポイントでした。
リワーク施設への通所型プログラムと違って、3週間という短期間で、休職者本人のスマートフォンを使って取り組める点も、ハードルの低さにつながると考えています。
実際にeReworkで認知行動療法を学んだ休職者から、認知行動療法を自分で勉強はしていたが、具体的な事例で理解が深まった、休職前と休職後では自分の考え方が変わったという声を頂いており、休職者の支援になっていると感じます。
休職者対応における現状の取り組みと展望についてお聞かせください
休職をマイナスにしないためにもeReworkを活用
メンタル不調によって休職中の従業員は、復職に向けて何を準備すればいいのか、不安を抱えてしまう場合もあると思います。そこで我々がeReworkを提供することで復職フローを示し、取り組みを支援することで、本人の安心感につなげたいと考えています。
また休職中にメンタルヘルスに対する理解を深め、そのことがストレス耐性の強化につなげることができれば、いろいろな気づきを得て、休職前よりもより力を発揮して働くことも可能だと考えています。休職中にeReworkを通じてメンタルヘルスの理解を深め、復職後にさらに活躍できれば、「休職は決してマイナスではなかった」と振り返ることもできるでしょう。エンゲージメントが高く意欲を持って業務に取り組むことと、メンタルヘルス対策はまったく別の話ではありません。その土台づくりといえます。
メンタル不調は乗り越えられることであり、防ぐこともできる。そのためには組織全員が自分事として、自発的に取り組むことが大切です。今後もeReworkのeラーニングを活用しつつ、メンタルヘルスの知識定着を推進していきたいと思います。