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ニュースリリース/お知らせ
ウェルビーイング向上に必要な“EQ”を子育てに活用する社会貢献 保護者向け「子育て×EQ研修」を世田谷区の幼稚園にて実施
感情をコントロールする能力“EQ”で子育てをレベルアップ
~EQの認知度向上へ~
2022年12月06日
企業の生産性向上に向けたソリューションを提供する株式会社アドバンテッジリスクマネジメント(東京都目黒区上目黒、代表取締役社長: 鳥越 慎二)は、都内の幼稚園あおぞらえん(東京都世田谷区)にて、保護者を対象に、EQ理論を土台に、子育てについて考える「子育て×EQ出前研修」を2022年12月5日(月)に開催しました。
今回、プライベートでも大いにEQを活用できる子育てに着目し、より多くの方にEQを認知・活用していただくとともに社会貢献活動の取り組みとしても位置づけ、試験的に実施しました。
■開催の背景
昨今の人材の流動化や人材不足により、日本企業の経営の不確実性が高まっています。こうした中で限られた人材の生産性を上げるべく、ウェルビーイングの向上が注目されています。ウェルビーイングとは身体、精神、社会の三つの要素がすべて満たされた状態であり、この実現は従業員のパフォーマンスと企業価値を高め、企業の生産性向上をもたらします。
アドバンテッジリスクマネジメントは、働く人々のウェルビーイングを高めるプラットフォーマーとして、様々なサービスを提供しており、その一つが「感情マネジメント力(EQ)」関連ソリューションです。EQは自身や他者の感情を知覚し、自分の感情をコントロールする知能のことで、ビジネスシーンだけでなくプライベートでも活用できる概念です。このEQソリューションの第一人者として、大手企業での研修や、EQを普及・活用を目指した公認資格制度(EQGA公認プロファイラー/EQGA公認EQトレーナー)の運営を通じて企業のウェルビーイング向上に貢献してきました。しかし、このEQはウェルビーイングの重要な要素「精神」に大きく関係するにもかかわらず、認知度と利活用の拡大は滞っている状況です。今回、企業内だけではなく、プライベートでも大いにEQを活用できる子育てに着目し、より多くの方にEQを認知、活用していただくことを目的に、保護者を対象とした無償の「子育て×EQ」研修を実施しました。
■イベント概要
イベント名:子育て×EQ 出前研修
開催日時:2022年12月5日(月) 10:00~14:00
会場:世田谷区立 上祖師谷地区会館(東京都世田谷区上祖師谷4丁目5番6号)
講師:事業推進部 研修コンテンツ開発課 担当課長 米田久美子
対象者:世田谷区 幼稚園「あおぞらえん」の保護者
研修内容:
1.オープニング
・アドバンテッジリスクマネジメント社の紹介/講師紹介
・子育てにEQは使える?
2.EQとは
3.EQを使って子育てをレベルアップしよう!
・感情の識別 自分と子どもの気持ちをつかむ
・感情の利用 自分と子どもの気持ちを切り替えよう
・感情の理解 気持ちを言葉にするお手伝い
・感情の調整 目的に応じた行動を選択しよう
4.子育て×EQ 羅針盤の作成
■研修コンテンツ開発課担当課長 米田 久美子より
「こんな子どもに育ってほしい」と子どもの成長を見守る大人として、精一杯考え、がんばっているつもりなのに、子どもの癇癪や自分のイライラに翻弄されて後から後悔するような言動をとってしまいがち。「もっとうまく子育てできると思っていたのになぁ…」そんなことを時々考えてしまう私もその一人ですが、随所でEQの知識に救われてきました。
今回は私自身の経験をもとに、子育てに使えるEQのヒントを持ち寄りながら、参加者の皆さんにとって少しでも子育てにつながるヒントを持ち帰ってもらいたいという思いで研修に臨みました。子育てにおける日常の行動や「あるある」のご経験を皆さんで共有しながら、お互いに考えていく時間になったのではないかと思います。皆さんの感想を拝見すると、お子さんやご家族と向き合うきっかけを提供できたのかなと感じています。
■当日の様子
<EQの概念を学ぶ保護者の皆様>
始めのプログラムでは、EQについての理解を深めていただきました。保護者の皆様の間でも「EQ」という言葉は聞いたことがあるものの、深く理解している人はおらず、感情のコントロールという概念を自身の子育てに重ね合わせながら興味深く聞く様子が見られました。
<EQを活用した子育てを学ぶ保護者の皆様>
続いてのプログラムでは、「感情の識別」「感情の利用」「感情の理解」「感情の調整」に分けて、子育てに活用できるEQの考え方を、ディスカッションや、子ども役と親役に分かれたロールプレイングを交えながら学びました。ディスカッションでは、日常の子育てにおける「あるある」に共感し合いながら、保護者皆様の活発な意見交換をする様子が見られました。また、ロールプレイングでは、本来は子どもの気持ちを言葉として引き出すことが目的であるところを、親心ゆえの理想や願望によって、その場で解決まで導こうとしてしまっていたことに指摘を受け、自身の無意識の行動に気が付き、感心する姿が見られました。
ディスカッションやロールプレイングを通じて、「園で先生が取り組んでいることと今回のロールプレイングの内容がつながり、非常に学びになった」「子ども役になることで、改めて子どもの気持ちを考えることができた」などの感想をいただき、他の保護者との交流が新たな気付きとなり、さらなるモチベーションにつながったことが伺えました。
<「子育て×EQ 羅針盤」を作成する保護者の皆様>
最後のプログラムではこれまでの学びの総括として、自身の子育ての中でどのようにEQを活用するのかをプランに書き起こす、「子育て×EQ 羅針盤」を作成しました。保護者の皆様は、真剣な表情で作成に取り組まれ、「こんな子どもに育てたい」「こんな親でありたい」、そしてその「目的実現のために心がけること」など、子育てにおいて重視するポイントを見つめ直していただき、ワークシートに各々の考えを記載していただきました。
全体を通じて、保護者の皆様より「学んだことをすぐに毎日の子育てに反映できるので、大変ありがたい機会だった」「ロールプレイングやグループトークで体感して学べた感覚があり、本で読むよりずっと楽しく学べた」「講師が話す気持ちが自分の体験と被り、すごいなと思った」「イライラする気持ちを少しでもコントロールできるかも!と嬉しい気持ちになった」「子どものEQを高める手法を学ぶのかと想像していたが、母親自身のEQを育むことが子どものそれを高めることにつながるのだと理解できた。まず自分から実践してみたい」「いつも一緒で、子育てに関しても色々話し合っているお母さんたちとロールプレイングできたのが面白かった」といった感想をいただきました。
本研修の様子は、後日当社オウンドメディア「アドバンテッジJOURNAL」でも公開予定です。
■EQにおける4つの能力について
・「感情の識別」:気持ちを読み取る能力
相手の表情からその人がどのように感じているかを正しく読み取り、
その場の持つ雰囲気を的確に認識できる能力。
・「感情の利用」:その場・状況にふさわしい気持ちになる能力
効果的な問題解決や、創造性を発揮するために、どのような感情を作り出せば良いのかを知ることができ、
実際にその感情を作り出す能力。
・「感情の理解」:気持ちから未来を予測する能力
相手がなぜそのように感じるのか、感情の起こる原因を正しく理解する能力。
・「感情の調整」:気持ちをともなって実行する能力
感情的になった場面でも問題解決への最善行動は何かを考え、最も効果的な行動を取ることができる能力。
対人関係を維持し、対人問題を解決するために、相手や状況に応じた最善な行動を取ることができる。
■あおぞらえんについて
園舎を持たず、東京都世田谷区にある「都立祖師谷公園」を拠点に30年以上にわたり活動している保育集団です。子どもたちは自然の中に解き放たれて、泥団子を作ったり、追いかけっこをしたり、木登りをしたり、ザリガニを捕ったりして遊びます。朝から思い思いの遊びをして「遊び切る」日々を過ごす活動の様子は、写文集『カモシカ脚の子どもたち: 街が園舎の「あおぞらえん」からのメッセージ』で書籍化されています。
■アドバンテッジリスクマネジメントが提供する企業向けEQ関連サービス
・EQ(感情マネジメント力)向上プログラムの詳細はこちら
・EQGA公認プロファイラー/EQGA公認EQトレーナー 資格認定制度の詳細はこちら