カウンセラーがやっている!困った状況の見立て方、解決までつながる考え方

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「アドバンテッジJOURNAL」編集部

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新年度が近づいてきましたね。転職・異動等、心機一転、新たな環境で頑張りはじめる方も多いのではないでしょうか。従業員の中には「新しい場所で頑張りたいけど頑張れない」というお悩みを抱える方も出てくるかと思います。今回は、そんなお悩みを相談されたときに、カウンセラーがいつもどのように考えているかを記載させていただきます。

Aさんからの相談

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今年から今の職場で働き始めました。
以前はメーカーで企画職をやっていましたが、現在はIT系で企画職をやっています。
同じ職種での転職だったので、少しは以前のやり方が通用するかと思っていましたが、上手く力を発揮することが出来ません。希望して入ったのに情けないです。
周りは良い人が多いですが、皆さん忙しそうで話しかけづらくて、困っていることを相談できません…。
なんか馴染めていない感じもするし、成果も出せてないし…今後ここでやっていく自信が無くなってしまいました…。どうすればいいですか?
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※内容は全くの架空です。

人事をしているあなたのもとに、こんな相談が来たらどうしますか?
何をどう手助けすると、この人は定着してくれそうでしょうか?

Aさんは何に困っているのか

Aさんからの相談内容を振り返り、整理してみましょう。
Aさんが抱える困りごとは3つあります。

①「うまく力を発揮」できないこと
②「困っていることを相談」できないこと

そして、①と②の結果
③「自信がなくなった」こと、のようです。

①「うまく力を発揮」できないことと、②「困っていることを相談」できないことをどう手助けしていけばよいか?

まず①「うまく力を発揮」できないことですが、これは本人が考えていた状況と現実の状況にギャップがあって苦しくなっていると考えられます。ギャップを和らげるために、新しい環境ですぐに力を発揮することは誰でも難しいことをお伝えします。そして今の環境で上手く仕事が出来ている人の観察を促しましょう。どこが自分と同じで、どこが異なるのか、上手くできている人に直接の相談を促しても良いかもしれません。

今までとは違う筋肉を鍛えるチャンスだと思って、果敢に挑戦してもらえるようサポートしていきます。

そして②「困っていることを相談」できないことですが、これは本人の行動的な課題となります。いわゆる「相談行動」ができる環境を整えることで本人の行動をサポートできるでしょう。

例えば、

  • ランチMTGを意図的に設定する(部内外問わず)
  • コミュニケーション費用を出す
  • 新しく入った人には積極的に話しかけてもらうよう申し送る
  • 部で顔出し必須の会議を作ってもらう
  • 定期的な1on1を設定してもらう

等です。「忙しそうで…」と遠慮がちなAさんには、相談のタイミングを図らなくてよい「定期的な1on1」の設定が有効かもしれませんね。
継続して関係性を構築しやすい環境にすることで、「相談行動」が促され、解決に向けた行動を起こせる力の向上も期待できます。

③「自信がなくなった」ことをどう手助けしていけばよいか?

そして③「自信がなくなった」ことです。③は①と②の結果、起こっている感情だと考えられます。そのため、①と②の改善に伴って、③も良くなる可能性があります。

ですが、自信がなくなってしまい、①と②を改善する意欲が湧きづらくなることもあります。
そのような方には、まず自信を取り戻すような声掛けをしてあげてください。

どんな方でも今まで仕事をしてきて、辛いことはあったと思います。それを乗り越えてきているからこそ今があります。辛いことが重なると、どうしても自信を失ってしまいますが、“何とかやれてきた”部分が必ずあるはずです。

会社としても「仕事を任せられる」と思ったから入社してもらったはずです。技術的な側面ではなく、履歴書や面接から読み取った人柄についてポジティブフィードバックをされると良いかもしれません。本人に自信が出てくると、ポジティブな考え方や行動に目が向きやすくなり、①と②にも良い影響があると考えられます。

まとめ

以上、カウンセラーが実際に行っている見立て方、解決までの考え方でした。

まずは困りごとの細分化、次に一つ一つの対応策を考えていきます。
もちろん、人事の方ですべて対応するのは大変なことも多いと思いますので、どうぞ外部窓口へ繋げてください。
人事の方からの直接のご相談も承っております。一緒に会社の困りごとに対応していきましょう。

お問い合わせはこちらから。ご利用をお待ちしております。

株式会社アドバンテッジリスクマネジメント
「人」ソリューション2部 カウンセラー

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【筆者プロフィール】

「アドバンテッジJOURNAL」編集部

「アドバンテッジJOURNAL」編集部
導入企業数3,140社/利用者数483万人のサービス提供実績と、健康経営銘柄に3年連続で選定されたアドバンテッジリスクマネジメントの知見から、人事領域で関心が高いテーマを取り上げ、押さえるべきポイントやつまずきやすい課題を整理。人事担当者や産業保健スタッフの“欲しい”情報から、心身のヘルスケアや組織開発、自己啓発など従業員向けの情報まで、幅広くラインアップ。「ウェルビーイングに働く」ためのトピックスをお届けします。

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