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キャリアカウンセリング/コンサルティング

キャリアカウンセリング/コンサルティングとは

キャリアカウンセリングとは、個人のキャリア選択・開発を支援するために専門家により実施される面談のことです。「キャリアコンサルティング」と呼ばれることもあります。

従業員一人ひとりのキャリア感が変わってきている今、個々に応じたキャリア形成をサポートすることが企業に求められています。

キャリアカウンセリングの流れ


キャリアカウンセリングは、“人は目的や実現したい「欲求」に対し、自ら行動することができる”という考え方を前提に行われます。まず自分の進む方向性(目的・目標)がなければ、それを見つけるところからスタートすることもあります。

あるいは本人の困りごと、自分を苦しくさせる何かが起こっているのであれば、それを特定していきます。

次に、目的や目標を達成するため、もしくは自分の進みたい方向性を邪魔する阻害要因を見つけ、それを取り除くよう努めます。目の前にあるハードルをどのように乗り越えるのか、ハードルが高いのであればスモールステップで乗り越える方法があるのかどうか、乗り越えなくても回避できる方法もあるかもしれないなど、多面的にどのように対処することができそうかを一緒に考えていきます。

すなわちキャリアカウンセリングとは、相談者が悩みや課題を解消し、成長できる環境を整えていくことだといえます。

キャリアカウンセリング「5つのステップ」

企業がキャリアカウンセリングを導入する場合、以下5つのステップを参考にしてみてください。

ステップ1「組織でのキャリア開発ビジョンの明確化」
組織としての育成ビジョンを掲げ、従業員と共有します。また、数か年計画として長期での実施を視野に入れ、単発で終わらないようにします。

ステップ2「担当者の選任」
推進担当者や実務担当者を決定します。その際、キャリアカウンセリングを行う実務担当者は人事考課に携わるポジション以外から選任することが望ましいでしょう。公募とすることが理想です。ゆくゆくはキャリアカウンセリングを行う担当者の育成や専門知識と技術の向上が行えるようにしていくことも大切です。場合によっては、社外のキャリアコンサルタントに依頼をすることも大きな利点となります。

ステップ3「実施」
いきなり新しい取り組みを始めるよりも、現状の階層別研修などにプラスして行うとスムーズに進められるでしょう。同時にキャリアカウンセリング希望者への窓口開設も忘れないようにしてください。

ステップ4「チェック」
面談や研修が人材育成ビジョンに沿った結果になっているか、形骸化していないかを確認します。

ステップ5「反映」
キャリアカウンセリングから導き出された課題について検討・改善を行います。個人の成長にとどまらず、必要に応じて人事異動・制度など組織開発に役立てます。

キャリアカウンセリングは従業員のキャリアビジョンや課題を明らかにするため、あらゆる世代を問わず有効です。若年層であればモチベーションアップや仕事理解が離職防止につながり、中堅層であれば仕事と家庭の両立やキャリア再構築の支援、シニア層にはセカンドキャリアを考えるための働きかけなどに活用できます。

自社でキャリアカウンセリングを導入する場合は、キャリアやキャリア開発における定義づけ、従業員との意識合わせをしっかりと行い進めていくといいでしょう。

キャリアカウンセリングのより詳細な解説や事例なども紹介しておりますので、関連コラムも是非ご覧ください。

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