リテンションとは
リテンション（retention）とは、保持・維持といった意味を持つ英単語です。人事領域で使う場合は「人材の確保・維持」という意味になります。
人事領域においては、労働力不足、人材の流動化といった社会背景の下、企業は優秀な人材を確保・維持していくための「リテンション施策」が求められています。
リテンションの目的とメリット
リテンションの目的は「優秀な人材を維持・確保する」ことに他なりません。
採用と両輪で、既存の人材を社内にとどめるための方策と考えていいでしょう。
リテンション施策をすることで得られるメリットは、
・離職率の低下
・採用コストの削減
・育成コストの削減
・従業員のモチベーション向上
・優秀な人材の育成
・企業ブランド向上
などがあげられます。
リテンションの種類と施策例
能力に応じた給与やインセンティブのような金銭的な報酬を高めることは、人材の確保に直接的な効果があります。ですがその一方で金銭的報酬の魅力のみで確保した人材は、より高い報酬のある企業へと流出するリスクもあります。また金銭的報酬だけが魅力となってしまっては、自社への帰属意識やエンプロイーエンゲージメントの向上もあまり期待できないでしょう。金銭的報酬に加え、非金銭的報酬も併せて施すことが効果的です。
金銭的な報酬に対して、非金銭的報酬は精神的な報酬によって自己成長ややりがいを感じることができます。新たに能力やスキルを高めたり、モチベーションを向上させるための施策や、将来のキャリアやライフ設計、ワークライフバランスの充実といった、就業に対する満足度を高めることで、優秀な人材の確保、企業価値・ブランドの向上につながります。
施策例
・職場環境の充実
・社内公募制度
・スキルアップ制度
・ワークライフバランスの充実
・キャリア形成の相談
今後、人材の流動化はさらに加速していくと予測されます。自社の優秀な人材に「この会社でこれからも働いていきたい」と感じてもらえるようなリテンション施策を考えてみてはいかがでしょうか。
