健康管理システムとは
健康管理システムとは、健康診断の予約や、受診結果の管理など健康管理に関するさまざまな業務ができるシステムの総称です。
健康管理システムは機能や特徴ごとに細かく分けることができます。例えば「健康診断予約システム」は、インターネット上で健康診断予約や受診承認書の自動発行などが可能です。導入することにより、管理者側は申込受付業務の簡素化、予約状況の確認の効率化が実現します。
そして従業員の予約状況を把握できることから、受診勧奨が容易にでき、受診率向上が期待できます。また従業員にとっては、インターネットで24時間いつでも予約できる便利なシステムです。
他にも「健康診断結果管理システム」は、受診結果をデータベース化し、インターネット上で閲覧や管理ができます。健康診断の結果を電子データ化して一元管理することで、事務作業の効率化につながります。
さらに各種データの抽出や経年管理により、要フォロー者への対応の即時化や、健康施策の検討もスムーズにおこなうことができます。受診者も、マイページ上で健康状態の変化を確認することができます。
健康管理システムを導入することで、従業員の健康診断結果の一元管理、事務作業の効率化など、従業員・企業双方にとってメリットが生まれるのです。
ニューノーマルにおける従業員の健康管理
ニューノーマルな働き方では、従業員一人ひとりの心身の健康状態を把握することが難しくなります。テレワークが続くと孤独感や運動不足から、心身の健康を損なうリスクも高まります。今まで以上に人事と産業保健スタッフがしっかりと連携し、従業員の健康管理を行うことが必要です。そうした体制を整えるためには、健康診断の結果を一元管理できるシステムの活用も有効でしょう。
さらに健康管理システムがストレスチェックやエンゲージメントサーベイ結果と連携できると、より多様な観点から従業員の状態を把握できます。産業保健スタッフによる面談がよりスムーズに行えるなど、業務負担の軽減にも繋がるでしょう。
従業員の健康管理の重要性が高まるいま、人事担当者は柔軟に対応していく必要があります。多機能な健康管理システムの理解や社内の状況を踏まえながら、自社にとって最適なシステムの選定・導入を検討していきましょう。