産休・育休とは
産休・育休制度とは、子どもを出産し、育てるために 仕事を休業できる制度のことを指します。産休や育休は略称で、正式名称は産前産後休業、育児休業と言います。それぞれ労働基準法65条、育児・介護休業法5条に定められている制度です。
従来は産休・育休は女性が取るもの という認識が根強かったのですが、近年は男性社員が育児休業を取得する必要性が認識されてきています。男性が育休を取得して育児に参加すれば、女性の産後うつや育児ノイローゼ発症のリスクが軽減します。企業視点では従業員のワークライフバランスがよくなり、生産性が上がるメリットが期待できます。
休業者側の悩み
産休や育休を取得している休業者には以前より様々な悩み、課題が存在していましたが、「新しい働き方」が求められる昨今、その課題感が顕在化してきています。以下に休業者 が抱える悩みについて紹介します。
・ 人事担当者や上長との連絡が途絶え、会社の情報も入ってこない。スムーズに復職できるのかという不安
・ 復職後、キャリアと育児の両立ができるのか、サポートしてもらえるのかという不安・悩み
・ 保活(子どもを保育園に入れるため保護者が行う活動)の失敗や新型コロナウイルスのような環境要因による休業期間変更に対する不安
企業側からのコミュニケーションが適切でなかったり、頻度が少なかったりすると、休業者の不安や悩みは大きくなります。
そもそもスムーズに復職ができるのか、復職後のキャリアと育児の両立は可能なのかといった悩みに加え、最近では新型コロナウイルスの影響で急に休業期間が変更となったケースもあり、休業者は復職に向けてより大きなストレスを抱えやすい状況となっています。
休業者の不安や悩みを助長してしまう大きな理由の一つとして、企業側の産育休者管理業務が新しい働き方に対応しきれていないということが考えられます。 紙ベースでの管理やコミュニケーションは極力減らし、リモート環境においても誰でも対応可能な仕組み作りやシステムインフラの整備をおこなうことで休業者とのコミュニケーションを円滑に行ないましょう。そして、仕事と育児の両立に不安や課題を抱えている休業者 をより丁寧にフォローすることが必要ではないでしょうか。