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ストレスへの対処にセルフケアは欠かせない
ストレスを感じるのは自分ではどうすることもできないことが起こったときが多いため、ストレスはたまるものだと諦めている人も多いのではないでしょうか。
しかし、セルフケアによってストレスに対処することができます。また、医師など専門家の手を借りてストレスと向き合う場合でも、セルフケアなしにメンタルヘルスの不調を改善することはできません。
同じ状況に置かれてもストレスを感じる人とそうではない人がいるように、ストレスへの反応は人それぞれ異なります。そのためストレスへの対処は、自分が何をストレスと感じ、ストレスを引き起こす状況をどうしたいのかを決めることが重要です。
とはいえ、ストレスサインが出ていても一時的な体調不良と考え、そもそも自分がストレスを抱えていることに気付かないこともあります。そこで活用したいのがストレスチェックです。
会社で実施されるストレスチェックを受けて自分のストレス状態を客観的に知ることで、セルフケアへの第一歩を踏み出すことができるようになります。
セルフケアへの第一歩
ストレスチェックを受検してストレスの程度を把握したら、早速セルフケアを始めましょう。
セルフケアとは、自分で自分をケアすることです。嫌なことがあったとき、友達を誘って遊びに出かけたり、好きな映画を観たり、おいしいものを食べたりすることで、いわゆる「ストレス発散」をした経験を持つ人は多いでしょう。そのような行動は全てセルフケアとなります。
セルフケアの第一歩は、自分が快く感じることやストレスから回復できると感じることの棚卸しから始まります。
気分が沈んだときに行うと気持ちが晴れやかになること、時がたつのも忘れて没頭できる趣味など、その多くはこれまで無意識にしてきたことかもしれませんが、実は大事なセルフケアの一つです。それを意識することで、ストレスを自分でうまくコントロールできるようになっていきます。
セルフケアについて詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。
こころの耳 e-ラーニングで学ぶ「15分でわかるセルフケア」 [厚生労働省]
ストレスのセルフケアを社員に理解させるには
ストレスに対処する方法の一つとしてセルフケアは不可欠です。しかし、多くの人がその重要性に気付いていません。
会社には社員のメンタルヘルスケアを適切に行うことが求められますので、セルフケアについて社員にアドバイスする必要があります。例えば、こんな視点で声がけをすると良いでしょう。
・ストレスの感じ方は、見方や捉え方で変えられる。
・ごく身近なことでストレスのセルフケアができる。
・ストレスに対処できれば、持っている能力をもっと発揮でき、キャリアアップにつながる。
また、セルフケアの重要性を認識させるきっかけとして、ストレスチェックを活用してみるのもよいでしょう。ストレスをためている人は意外と多いものですが、他人が指摘しても自分のストレス状態を認めたがらないケースがあります。
そんな場合でも、ストレスチェックの受検結果は客観的なデータでストレスの程度が示されるので、本人に自覚を与えることができます。セルフケアに対する社員の理解を深めるツールとして、ストレスチェックを上手に使ってみてください。