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心や身体の不調が2週間続いたら、要相談サイン
気分の落ち込みや食欲低下など、心や身体に何らかの不調を感じその状態が続くようであれば、誰かに相談してください。不調の様子を見る期間の目安は2週間です。
最初は小さな不調でも、対処せずに放置すると、重篤な症状を引き起こす可能性があります。症状が軽度なうちにいち早く異変に気がつき、対処することが大事です。
心や身体の不調が続き改善が見られないときは、まずは家族や気のおけない友人といった身近な人に相談してみましょう。親しい人に話を聞いてもらうだけでストレスが軽減し、不調が改善することもあります。自分一人で悩んでいても症状は良くなりませんので、安心して話せる人に相談してみましょう。
仕事や職場に心や身体の不調の原因があると考えられる場合、身近な人に相談しても自分が置かれている状況を理解してもらえず、だからといって同僚や上司には話しづらいこともあります。
そのようなときは、メンタルヘルスに関する専門知識を持ち、プライバシーを守ってくれる相談機関に連絡することをおすすめします。
メンタルヘルス専門相談機関を探すときのポイント
身近な人に相談する場合とは違って、初対面の専門相談機関の担当者に心や身体の問題を相談することに、不安や抵抗を感じる方もいるでしょう。そのような方は、すぐに相談に入るのではなく、以下のような話から始めてみてはいかがでしょうか。
・その専門相談機関ではどのような相談に対応しているのか。
・費用や相談回数など、サービスを利用するに当たっての基本情報。
・どんなカウンセラーがいるのか、話した内容は口外されないかなど、相談する際に不安に感じていること。
このような質問に対する回答内容や受け答えの仕方で、自分に合った専門相談機関かどうかを判断することができますし、自分と相性の良いカウンセラー(相談員)を見つけることも可能です。信頼できる専門相談機関やカウンセラーを見つけてから実際の相談をスタートすることで、解決も早くなります。
電話・メールでも相談可能なメンタルヘルス専門相談機関
メンタルヘルスに関する専門相談機関には、直接顔を合わせて相談する対面式を取る機関だけではなく、電話やメールで相談できる機関もあります。
電話相談のメリットは、カウンセラーが直接電話に出るシステムであれば、その場ですぐに悩みを相談できる点にあります。つらくて今すぐに相談したいときは電話相談がおすすめです。
カウンセラーと直接話すことに抵抗がある方や仕事の都合などで電話相談の受付時間に連絡ができない方は、メール相談を利用すると良いでしょう。
電話・メールで相談可能なメンタルヘルス専門機関 [厚生労働省]
悩みごとの相談窓口や労務・法務関係の相談窓口が掲載されているほか、各都道府県の精神科や心療内科があるクリニックを探すことができます。
臨床心理士に出会うには [一般社団法人 日本臨床心理士会]
各都道府県の臨床心理士がいる相談機関を探すことができます。
これって、ストレスが原因? 不調を感じたときの対処方法
「気分が優れない」「何となく体調が悪い」など、メンタルヘルス不調のごく初期段階の症状が出ている場合にはセルフケアを試みましょう。
セルフケアをしても症状が改善しない場合には、会社の産業医や社内外のメンタルヘルス専門窓口に相談してください。心や身体の不調の原因が分からなくても問題ありません。相談することによって、専門家がどこに相談に行ったらいいか、カウンセリングを受けるべきかなど、次のステップを提示してくれます。
身体に何らかの症状が出ていれば、保健師が身体の検査をします。身体には特に原因がないと分かれば、次にカウンセリングを勧められます。インターネットなどで自分の症状について調べる方も増えていますが、不確かな情報を読んで不安になるよりも、専門機関に相談したほうが安心です。
メンタルヘルス不調を感じたら、放置せずにしかるべきところに相談することが大切です。相談できる専門機関はいろいろとあるので、自分に合ったところを見つけて相談してみましょう。